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第11期ちびっ子桧垣本座 第11回大和猿楽子どもフェスティバル・第11期ちびっ子桧垣本座卒業発表会

[2015年3月23日]

3月23日(土曜日)町文化会館あらかしホールで、大和猿楽子どもフェスティバル・ちびっ子桧垣本座卒業発表会を開催しました。
町では桧垣本猿楽座を本町独自の文化財産として育み、後世に伝えるための事業「大淀町能楽プログラム」でちびっ子桧垣本座を創座し、その卒業発表会を全国各地で能・狂言等の伝統芸能を学んでいる子どもたちとの交流事業と位置づけ、「大和猿楽子どもフェスティバル」としています。このフェスティバルでは伝統文化の継承と振興をめざすことは基より、伝統芸能や文化が決して過去のものでなく、今を生きる私たち日本人の精神や生活スタイルの基盤を作り、さらには、日本の伝統芸能や文化を理解することが異文化理解の基盤に繋がることを知る機会ととらえ、まさに、「自国(ふるさと)を語り、他国を知る」ことであると考えています。今回はちびっ子桧垣本座を含め、県内外から7団体が参加し、ちびっ子桧垣本座のOGが司会を担当しました。
会場前には、大淀町生まれの(株)ヨシリツが開発した知育ブロック「LAQ」で創作した雅なお花見のようすが展示されました。株式会社ヨシリツは県民だより奈良やテレビ等で紹介され、第4回奈良県ビジネス大賞最優秀賞にも選ばれています。
平成22年度から24年度の3年間「大淀町能楽プログラム」は財団法人地域創造の創造プログラムとして実施することができました。

知育ブロック「LAQ」

ちびっ子桧垣本座(大淀町)

連吟「吉野天人」 舞囃子「玄象(げんじょう)」 舞囃子「猩々(しょうじょう)」
居囃子(いばやし)「高砂」 居囃子「羽衣(はごろも)」

第11期ちびっ子桧垣本座の小学4年生から中学生11名は、昨年6月から謡、すり足と能面、笛、小鼓、大鼓、太鼓を体験し、9月からはこのフェスティバルに向けて役割を決め練習を続けてきました。5つの謡を暗誦するのは大変でした。「猩々」では中之舞も披露しました。子どもたちに見どころはと聞くと、なんといっても「猩々」と言います。練習の時、挫折しそうになった子も、なかなか練習に参加出来なかった子も、みんな晴れ晴れとして、最高の舞台になりました。本当にこの1年よく頑張りました。

ちびっ子桧垣本座

ちびっ子桧垣本座の熱演です。

ちびっ子桧垣本座の熱演のようす

犬山中学校アートコミュニケーションクラブ(愛知県犬山市)

山車からくり「猩々(しょうじょう)」

国宝犬山城で有名な犬山市では毎年4月に犬山祭が行われ、3層の「やま」13両が笛や太鼓にあわせて「からくり人形」を奉納します。犬山中学校歴史伝統サークル・アートコミュニケーションクラブは、毎週月曜日の夕刻、犬山の伝統芸能に非常に興味をもっている生徒達が集まり、犬山祭の折に演奏される笛、太鼓、謡、鼓などを教えていただいています。郷土犬山に伝わる伝統芸能に対する理解を深め、その技を後世に伝えていく上でも有意義な活動であるはずです。からくり人形は36本の糸を操り動かしています。人形つかいは大変です。

犬山中学校アートコミュニケーションクラブ

千里丘中学校区地域教育協議会主催土曜スクール「子ども能教室」(大阪府吹田市)

仕舞「鶴亀(つるかめ)」 仕舞「小袖曽我(こそでそが)」
仕舞「胡蝶(こちょう)」 仕舞「猩々」

宝生流石黒実都先生のご指導の下、毎月1回おもに第3土曜日におけいこしています。今年で9年目になりますが、現在は3年4年と継続している子たちも増え、みんな意欲的に取り組んでいます。

千里丘中学校区地域教育協議会主催土曜スクール「子ども能教室」

斑鳩小学校能楽金剛クラブ(生駒郡斑鳩町)

連吟「羅生門(らしょうもん)」 仕舞「安宅(あたか)」 仕舞「清経(きよつね」

ご存知のとおり、斑鳩町は世界遺産の「法隆寺」とともに大和猿楽四座、坂戸座(金剛流)発祥の地とされ、斑鳩小学校の校区内にはその地とされる北庄があります。斑鳩小学校では平成15年から3年生が日本の伝統文化(芸能)を体験するなかで、「礼儀」「あいさつ」「けじめ」を大切にしようと総合的な学習の時間に能の謡と仕舞を奈良金剛会主宰シテ方の植田恭三先生の指導で学習していきました。平成16年には小学校の必修クラブとしては日本唯一の能楽金剛クラブが作られました。「舞金剛」を言われる魅力ある舞を習得し、多くの人に能の魅力をわかっていただくためにも日々練習に精進しています。現在、クラブ員は6年生が8人、5年生が3人、4年生が5人の計16人の少数精鋭で頑張っています。

斑鳩小学校能楽金剛クラブ

橋本こども狂言教室(和歌山県橋本市)

狂言「附子(ぶす)」

伝統古典芸能のすそ野を広げるとともに、狂言を通じて心豊かでふるさとに愛着をもってくれる若い世代を育てることが、教育者でもある後藤光基をはじめとした橋本狂言会員らの願いでした。それを実行に移したのが橋本市内の小中学校にも協力をいただいて平成17年8月に立ち上げた「子ども狂言教室」です。会員募集のウリは「プロの狂言師の指導が受けられる」で、大和座にお願いして講師を派遣していただきました。「子ども狂言教室」は毎年7月~翌年2月にかけて実施し、最後に修了記念の発表会を開催。平成24年度生で第8期となりました。

橋本こども狂言教室

明日香伝承芸能こども教室(明日香村)

「明日香風(あすかかぜ)」 「天の数歌(あまのかずうた)」 「神依板(かみよりいた)」

八雲琴は、二絃琴とも言い、その起源は遠く、古事記にも記されている天の詔琴を以って発祥とされています。現在の八雲琴は、江戸後期文政の頃、伊予の中山琴主が再興し、全国に広めました。第七世山本震琴師は、八雲琴演奏者として国の無形文化財の指定を受け、八雲琴を保存伝承し広く東洋音楽としても紹介されています
このフェスティバルに出演した子どもたち、小学3年生1名はけいこをはじめて1年ですが、元気に歌も歌えるようになりました。4年生3名と6年生1名は昨年も参加しました。中学2年生4名は5年半経ち、演奏できる曲もかなり増えてきました。他に4名いますが、部活などで出演できず残念です。

明日香伝承芸能こども教室

大阪府立吹田東高等学校能楽部(大阪府吹田市)

仕舞「熊野(ゆや)クセ」 仕舞「吉野静(よしのしずか)キリ」 仕舞「国栖(くず)」

吹田東高等学校は、万博公演に近い緑豊かな丘陵にあります。高校には珍しい能楽部があり、俳句も盛んです。能楽部は、少人数ながら、宝生流職分の石黒実都先生の指導のもと、皆、仲良く楽しく練習しています。地域の小学生と一緒に、土曜日に「こども能教室」で仕舞や謡の練習をしたり、京都の大学生の大会や吹田市謡曲連合会の大会にも出場しています。

大阪府立吹田東高等学校能楽部

第11期ちびっ子桧垣本座 第11回大和猿楽子どもフェスティバル・第11期ちびっ子桧垣本座卒業発表会への別ルート

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